「あの人がいないと仕事が回らない」。業務の属人化を、人を責めずに、仕組みで解消していくための考え方と進め方です。
公開日:2026年9月27日|文:村尾 政則
特定の社員にしかできない仕事がある。ベテランが休むと業務が止まる。営業の成果が一部のトップセールスに偏っている。こうした属人化は、多くの中小企業が抱える悩みです。
ただ、属人化は誰かが悪いから起こるわけではありません。仕事のやり方が言葉や仕組みになっておらず、個人の経験や勘に頼る構造になっていることが原因です。
まず、誰がどんな仕事をどれだけ抱えているかを洗い出します。業務や営業プロセスを見える化すると、「その人にしかできない仕事」と「実は誰でもできる仕事」「仕組みやAIに置き換えられる仕事」が分かれて見えてきます。
次に、社員一人ひとりの特性を知ります。脳傾向性診断やチーム分析を使うと、アイデアを出すのが得意な人、手順を整えるのが得意な人、人と関わるのが得意な人など、それぞれの強みが見えてきます。強みに合わせて役割を分け直すことで、仕事の偏りが減っていきます。
属人化していた仕事は、ノウハウを言葉にして、手順やマニュアル、AIを使った仕組みに移していきます。営業であれば、トップセールスのやり方を言語化し、組織として再現できる形にすることが大切です。
属人化の解消は、特定の人を責めることでも、無理に全員を同じにすることでもありません。人の強みと仕事の中身を見える化し、人・AI・仕組みの役割を分け直すことで、誰かに頼りきらない組織に変わっていきます。
具体的な支援内容は、業務の棚卸し・AX設計、営業・組織支援のページで紹介しています。